同人女ではないヤオラー
います。いきなり断言しますが。
いわゆる同人活動（同人誌の作成または購入、イベント参加）とは
無関係な人々です。一般書店で入手可能なヤオイ本のみを楽しむ人々ですね。
それでもヤオラーには違いないので心の中ではちゃんとヤオイファンタジーを
育てていたりして、その発表の場としてヤオイサイトを開設したりします。
せいぜい読者投稿欄くらいしかなかった頃と比べると
ずいぶんと解放されましたな。インターネットって素晴らしい。
ちなみに「ヤオイサイトの開設」は決して同人活動ではありえません。
一般からすればどちらも似たようなものに見えるでしょうけど
同人世界では従来の同人活動を「オフ」、
ネットを「オン」としてきっぱり区別しています。
「オン」のみは同人者とは認定されません。
どれほどサイトを継続しても、そしてどれほどの人気サイトであろうとも
「オフ」の活動がなければ永遠に同人者にはなれないのです。
ただし「同人女ではないヤオラー」はもしかしたら単なる通過点に
過ぎないかもしれないです。
何故ならその存在はかなり微妙でギリギリだからです。
ヤオイにおいては商業誌でも堂々と同人誌通販案内が掲載されるし
ネットではさらに同人とより近い距離になるわけで、
非常に簡単に「同人女」にシフトできます。
転ぶのは時間の問題…みたいな。
…ところが何故かそういう人に限って「オフ」に妙な期待を抱いていて、
結果痛い目をみたりして、懲りて「オン」のみに戻り日記なんぞで
「同人女と一緒にしないで」と宣言したりとか。
（逆にイベント参加感覚でサイトを開設して戸惑うサークルも稀にあります。）
これから「オン」から「オフ」に活動拡大を予定しているかたは
情報収集をきっちりやりましょう。
金儲けしたいと目論んでいるようだと甘いぞ。
ヤオラーではない同人女
上記項目とは逆のパターンです。
つまり同人活動はしているけれどヤオイではない、というパターン。
当然存在します。
二次創作（パロ）も含めて創作活動というものは
男同士の恋愛話以外のジャンルの方が圧倒的に多いです。当たり前。
しかし「ヤオイ=同人女」という誤解をする一般人のみならず
自分の世界にどっぷりハマッているヤオラーの中にも
こんな簡単明白な事実をうっかり忘れてしまうことがあるようです。
例えば漫画にしろゲームにしろ元ネタが同じである同人サイトをサーフィンしてたら
ごっつー好みのイラストを発見したので思わず
「ステキです〜！今度是非○Ｘ△を描いて欲しいデス！キリ番狙いますよ〜！」
とはしゃいで書き込んでしまったけれどよくみるとヤオイサイトではなかった、とか。
…非常に気まずいです。
おまけにキリ番企画もやってなかった、となると目もあてられません。
ヤオイはキワな趣味です。
それゆえにヤオラー同士だとよけいにテンションが高くなりやすいです。
そのハイテンションに慣れきってしまわないように。
ヤオイ世界でしか通用しない価値観とテンションで
非ヤオイの世界をうろつくのは危険です。
一般社会はもちろん同人世界でも同じことです。
ヤオイフィルターをすでに装備したヤオラーには
ヤオイ以外のものは視界に入ってこないのかもしれませんが
たまには冷静になって周囲を見渡すことも必要でしょう。
再三申し上げるように【同人】と【ヤオイ】はイコールではありません。
ヤオラー自身もそのことを充分認識する必要があるでしょう。
非ヤオイサイトでヤオイネタを持ち出すのは「痛い行為」でしかないです。
非ヤオイ同人はなまじヤオイについて、ある程度知識を持ち合わせているだけに
ヤオイに疎い一般人よりも抵抗が強いこともままあります。
「この絵で○Ｘ△を描いてもらえたら」という望みはそっと胸にしまっておきましょう。
ダメ元でもさりげなく匂わせてみてあわよくば…
という望みも抱かない方がいいです。…虚しいので。